むくみとは、医学的に浮腫(ふしゅ)と言い、血液中の水分が
血管やリンパ管の外にしみだして、手足、顔などの皮膚の下に溜まった状態のことをいいます。

むくみとは?

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私たちが日ごろ経験している「むくみ」は、特に顔と足に症状が出やすく、
顔であれば、朝起きて鏡を見たときに目や顎のラインなどで
むくんでいるのがすぐにわかりますし、足であれば靴を履いたときなど、
脚がむくんでいるとその窮屈さですぐにわかります。

一度むくんでしまうと、細胞への栄養分の取り入れや、
老廃物の排出もスムーズにいかなくなるので、更にむくみやすくなります。
むくみは慢性化しやすいので、要注意です。

むくみの発生するメカニズム

むくみの原因を医学的に説明すると、「体内の組織など血管の外に、
余分な水分(血しょう成分)が溜まった状態」のことを言います。

この「血しょう成分」とは、血液の液体部分のことで、血液が運んできた栄養分や酸素を、
腎臓や肺などの組織に運んでいるのですが、
この本来の役割を果たした血しょう成分は、通常は血液に戻ります。

ではいったいなぜ余計な水分が溜まるのか、メカニズムを説明すると、
人間の身体には、全身を巡るように動脈、静脈の二つの血管とリンパ管が張り巡らされています。

そして、心臓がポンプの役割をして送り出された血液は、
動脈によって身体のすみずみまで行き渡り、血液の血しょう成分が、
細胞間の細胞間液になって細胞に酸素や栄養を届けます。

酸素や栄養を届けた細胞間液は、次に細胞で使われた後の二酸化炭素や老廃物を回収し、
再び血液の血しょう成分となり、静脈やリンパ管を通って心臓に戻ります。

このとき静脈の働きが悪いとリンパに送られる細胞間液(血しょう成分)の量が増えます。
むくみの原因とは、静脈がつまったり、リンパ液がスムーズに流れないことで、
細胞間液が血管に戻らず細胞と細胞の間に細胞間液、
いわゆる余分な水分(血しょう成分)が溜まってしまうことなのです。

タンパク質とビタミンB1の不足がむくみの原因に?

一般には足がむくむ時には心臓の働きに、顔がむくむ時には腎臓の働きに異常がある
と言われますが、むくみの原因を考える時、まずタンパク質とビタミンB1不足を考えてみてください。

タンパク質が血液中にはたくさん含まれていて、自律神経のバランスによって
血液中のタンパク質の濃度は一定に保たれています。
タンパク質の摂取量が不足すると、自律神経が血中のタンパク濃度を一定に保つように働いて、
血液中の水分が血管の外に出てしまい、これが周囲の組織にしみ出し、むくみになるのです。

また、ビタミンB1は、炭水化物の代謝に関係していて、
特にブドウ糖をエネルギーに変えるときの潤滑油のような役割をするという大きな働きがあります。
ビタミンB1が不足すると、タンパク質の合成がスムーズにできなくなり、
結果的に血液中のタンパク質が不足してしまうのです。

水に溶けやすいビタミンB1は、汗や尿と一緒に、身体の外へ出てしまうため、
特に汗をかく夏場や肉体労働時などには、いつもよりタンパク質が不足してしまうことになります。

また、アルコールの代謝や糖分の代謝にもビタミンB1は必要不可欠であり、
夏場のビールや清涼飲料水など、アルコールや糖分が多いものを摂取することや、
さっぱりした食事が多くなることが、夏場特有のビタミンB1不足の要因なのです。

ビタミンは、たんぱく質や糖質、脂質と比べればとても少ない栄養素ですが、
少ないながらも不足するとすぐに自覚症状が現れます。

ですが、不足するのを恐れてサプリメントなどで過剰に摂取した場合、
「ビタミン過剰症」といった病気になる恐れがあるので、気を付けましょう。

タンパク質とビタミンB1不足の対策方法

まずは、積極的にたんぱく質とビタミンB1を摂りましょう。

摂取していても他の代謝でアミノ酸が使われている可能性もありますので、
単純にたんぱく質を摂ってすぐにむくみが解消するというわけではありません。

ですが、たんぱく質は人間の体には必須の栄養素で、1日に約60gは必要だと言われています。
必要な量を摂れていないという場合は、食生活を見直した方が良いでしょう。

タンパク質を多く含んでいる食べ物は、肉、魚、卵、乳製品、大豆などで、
ビタミンB1を多く含んでいる食べ物は、穀物類(特に胚芽米や玄米)、種実類、豚肉などです。

これらの中でおススメなのが、タンパク質とビタミンB1の両方を多く含んでいる豚肉です。
豚肉には疲労回復や滋養強壮、アンチエイジングなどの効果もあるみたいなので、
積極的に食べて美しく健康的な毎日を過ごしましょう。