あなたはサルモネラ菌についてどれくらい知っていますか?
最近あまり聞かなくなったので、症状や感染源、予防方法、
これらを知らない人が増えてきているのではないかと思います。
このあたりで一度サルモネラ菌をおさらいしておきませんか?
流行る時期や意外な動物から感染する可能性などについても、
知っていて損はしませんから、一緒に勉強していきましょう。
サルモネラ菌って?どんな症状が起こるの?
動物の腸内に潜んでいる食中毒菌、それがサルモネラ菌です。
感染すると、嘔吐や下痢などの症状が出る食中毒になります。
さらに熱が出たりお腹も痛くなるので、非常に厄介なんです。
ただ、最近はあまりサルモネラ菌の名前を聞きませんよね。
嘔吐や下痢といった症状ですと胃腸炎の印象が強いと思います。
実は平成16年からサルモネラ菌は減少しつつあるんですよ。
その理由は食品の衛生管理が上がったためと言われていますね。
しかし、サルモネラ菌が完全になくなったわけではありません。
我が家みんな胃腸炎なってるし1人はサルモネラ菌出るしヤバすぎだわホント
— 枝豆 (@edamame_0523) November 10, 2016
このように、感染してつらい思いをしている人もいるんです。
SNSでも感染報告をしている人は意外と多く、油断はできません。
サルモネラ菌の特徴は、12~48時間で症状が出ること。
発症までの時間が短い人は6時間で下痢や嘔吐が始まる場合も。
軟便や水様便ならまだしも、ひどいと血便も出るので要注意です。
知っておきたい感染源!殺菌できる温度は?
サルモネラ菌がくっついている食べ物を口に入れると感染します。
もちろん食べ物だけではなく飲み物でも感染しますし、
サルモネラ菌を持つ動物との接触で感染するケースもあるんです。
この中でもっとも気をつけなければいけないのは、ズバリ食べ物。
サルモネラ菌は75℃で1分以上加熱すると殺菌できるんですね。
60℃で20分以上加熱すればほぼ殺菌できるとされていますから、
予防のためにしっかり加熱調理してから食べるようにしましょう。
特に気をつけていただきたいのは「豚」「牛」「鶏」です。
豚肉や牛肉、鶏肉と卵は普段私たちがよく口にするもの。
私もそうですし、あなたもきっと日頃から食べていると思います。
ですが、サルモネラ菌を持っているのは豚や牛だけではないんです。
鳥、爬虫類、カエル、虫も、サルモネラ菌を持っています。
そして汚染されたものからも感染します!
よく「生肉を切った包丁で野菜を切ってはいけない」と言いますよね。
これは生肉にいる細菌で調理器具が汚染されてしまうからです。
卵の水洗いが危険?感染を予防する方法は?
サルモネラ菌の感染を予防するには食べ物の加熱調理、
むやみやたらに鳥や爬虫類、そして虫を触らないこと。
それからありがちな卵の保管方法に気をつけることなんです。
実は卵の水洗いは危険だって、あなたは知っていましたか?
買ってきた卵を水洗いして冷蔵庫で保管すると菌が繁殖します。
サルモネラ菌がグンと増えるという恐ろしいことになるんですね。
「もらった卵にフンがついていて…」というような場合は、
一度ティッシュなどできれいにしてから冷蔵庫に入れましょう。
使う直前に水洗いするのは問題ありませんから大丈夫ですよ。
感染を予防するためにできることは他にもまだまだあります。
加熱調理をして肉や卵にしっかり火を通し、半熟は避けること。
鳥や爬虫類を見ても触らず、子供も近づけないようにしましょう。
ハエやゴキブリは退治して食べ物にたからないようにします。
サルモネラ菌はヒトからヒトへも感染していきますから、
感染者の嘔吐物などを処理する時は手袋やマスクを忘れないで下さいね。
アルコール消毒にも弱いので、予防のために常備しておくと安心です。
まとめ
豚や牛など意外と身近に潜んでいるのがサルモネラ菌です。
症状は嘔吐や下痢から始まり、発熱に腹痛とひどくなっていきます。
血便になる人もいる…なんて聞いた日にはゾっとしますよね。
サルモネラ菌は加熱調理や衛生管理で予防できますから、
鳥や爬虫類などの動物にも気をつけつつ対策しましょう。
もし、食中毒のような症状が出たらすぐに病院へ行って下さい。
かかりつけの病院が一番ですが、ない場合は内科か消化器科へ!
食中毒というと夏に発生しやすいイメージがあるものの、
サルモネラ菌は冬にも感染するので油断はいけませんよ。
恐ろしい感染症ではありますが、予防を怠らなければ大丈夫です。
半熟卵や半生が好きな人にとっては食べられなくてつらいかもしれません。
でも、嘔吐や下痢で悩まされるよりは全然良いですよね。