RSウイルス風邪の一種ですが、子供と大人で症状の違いはあるのでしょうか?
乳幼児の場合は重症化するリスクが高いと言われていますが、予防法はあるのでしょうか?

RSウイルスの主な症状や対処法についても調べてみました。

RSウイルスとは?

2015-12-21a

RSウイルスは、赤ちゃんからお年寄りまで誰でも感染する風邪の一種で、
ほぼ100%の人が2歳までに1度は感染すると言われています。
このウイルスは秋の終わりごろから流行し始めて真冬に大流行して、
春先まで症状をもつ人もいるようです。

RSウイルスの症状

RSウイルスは、感染した人と接触したり、咳やくしゃみを吸い込んだりすることで感染してしまいます。
診断方法としては、鼻の中に綿棒を入れてこすり、粘膜や鼻水を調べてます。

症状としては、1週間ぐらいの潜伏期間を経て、鼻水や咳が出始めて、
38~39度の高熱が出る場合もあります。
通常は1~2週間ぐらいで治り大人が感染しても鼻風邪ぐらいで終わるのです。

しかしながら、乳幼児などが感染すると重症化してしまうリスクが高くなるので要注意です。
初めて感染した乳幼児の25~40%は肺炎や細気管支炎になるという報告もあるのです。

細気管支炎

先ほどの細気管支炎とは、RSウイルスが原因で発症することが多く小さな子供がかかりやすい病気です。
この病気は名前の通り、気管支が枝分かれした細気管支というところにウイルスが感染し、ひどい呼吸症状がでます。
診断方法としては症状をよく観察し、胸部のX線検査などでおこないます。

典型的な経過としては鼻から症状が始まり、少しずつ下の気管支細気管支、肺の方へ降りていき、発熱します。
初期症状としては、鼻水が2~3日出て、咳や痰がひどくなるという症状です。

また、息がゼーゼーしたり、苦しくなったりすることもあり、
こうなると発熱は普通の風邪より長引いてしまい5日間から1週間ぐらい続くこともあります。
さらに、咳き込んで嘔吐してしまい水分も取れないということもあるぐらいなのです。

RSウイルスの対処方法

ウイルス感染なので、抗生物質効果がありません
抗生物質は基本的に細菌に作用するもので、細菌による二次感染がある場合は使います。

ですから、原因のウイルスを取り除く治療ではなく
咳や熱などを抑える対症療法をおこなわなくてはいけないのです。
最も重要なことは、脱水症状が起きないようにこまめな水分補給を行うことです。

脱水を起こしてしまうと、痰がねばっこくなってしまい気道がつまったり
呼吸の状態が悪化して酸素不足になる恐れもあります。
小さい子供は水分が十分に取れないこともあるので、点滴や入院治療をおこなったりする場合もあります。

また、呼吸する速さや荒さが限界を超えてしまい
酸素吸入をおこなわなければならない状態になると、やはり入院しなくてはいけません。
重症化して、人工呼吸が必要になることもあるぐらいなのです。

気管支や細気管支に痰が詰まって苦しくなり、嘔吐するような場合は、
吸入器を使って食塩水を吸い込む痰が切れて楽になることがあります。
咳がひどくゼーゼーしていても喘息発作ではないので気管支拡張剤はあまり意味がないでしょう。

RSウイルスについてはこちらの記事もご参考に♪

ウイルスの感染を防ごう

日頃から手洗いうがいをこまめにし、消毒しましょう。
持ち運べるタイプもあります。
冬場は特にウイルスに感染しやすいので
神経質にならない程度で菌から身を守るよう心がけましょう。

重症化を防ぐには

2015-12-21c

乳幼児や早産児、先天的な心臓の病気やぜん息などをもつ子供は
RSウイルスによる症状が重症化しやすいと言われています。
呼吸状態が悪くなって人工呼吸が必要になったり、最悪の場合死に至る場合もあるのです。

予防としては、重症化しやすい乳幼児に感染させないことが大切です。
特に流行する季節は手洗いうがいをきちんと行い、風邪を引いている人との接触や人ごみは避けるようにしましょう。

現在、RSウイルスの予防ワクチンはまだ開発中なのですが、
感染後の重症化を防ぐシナジス(パリビズマブ)という注射が承認・市販されています。
しかし、この注射は実費の場合、薬剤費のみで一回約8万円もかかるのです。
保険や乳児医療助成制度が使えるのですが、
適用者は「在胎29~35週でRSウイルス流行開始時に月齢6カ月以下の乳児」
「RSウイルス流行開始時に月齢24カ月以下の先天性疾患で、血行動態(血液の流れ)に異常がある小児」など
さまざまな条件があるので、希望する方は病院へ問い合わせてみてください。