下痢や嘔吐の症状があるとき、同時に寒気を感じるといった記憶はありませんか?

ロタウイルスや発熱を伴う場合の症状の一つですが、
着込んでも布団を何枚重ねても逃れることのできない寒気…!
意外と気付きにくい脱水症状にも注意しなくてはいけません。

ロタウイルスに感染しないための予防法と
感染してしまった場合の治療法、食事の注意点について紹介します。

ロタウイルスとは?

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ロタウイルスは、11本もの分節型遺伝子で構造されていて
とても珍しいウイルス構造体をもつウイルスなのです。

ロタウイルスは主に乳幼児が感染しやすく、感染症を発症すると「胃腸炎」を発症します。
胃腸炎を発症するロタウイルスは『A群・B群・C群』の3種類に分かれているのですが
乳幼児や子供が感染するロタウイルスの大半はA群です。

冬場に多く発症する傾向にあり、乳幼児が多く発症する冬場の
「嘔吐下痢症(おうとげりしょう)」の 原因の約80%以上は、このロタウイルスだと言われています。

ロタウイルス感染症の症状

ロタウイルス感染症の症状の最も大きな特徴は「嘔吐症状」と「下痢症状」です。
嘔吐については、個人差があり発症しない場合もあるのですが下痢はほとんどの感染者が発症します。
これはロタウイルスの感染によって「胃腸炎」を引き起こすためです。
ロタウイルス感染症の基本的な症状を紹介します。

  • 嘔吐(突発性)
  • 発熱(初期症状)
  • 下痢
  • 下痢による脱水症状

ロタウイルス感染症の症状の1つである下痢については、一般的な下痢との大きな違いとして
「お米のとぎ汁のような白色の便」が出ることです。
このような便の特徴から ロタウイルス感染症は「白色便下痢症」とも呼ばれています。
ロタウイルス感染症の可能性がある場合、便の色を確認することも判断基準の1つとなります。

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ロタウイルス感染症の潜伏期間

ロタウイルスの潜伏期間としては 一般的に1日~2日ぐらいと言われています。
(長くても72時間以内)潜伏期間とは、ウイルスが体内に入ってから
ロタウイルス感染症の症状を発症するまでの期間のことを言います。

潜伏期間を経てロタウイルス感染症の症状を発症すると初めは軽い発熱があり
嘔吐や下痢の症状が出てきます。
嘔吐の症状は、重いことが多く、1日に5~6回ぐらい嘔吐するのもロタウイルス感染症の症状の特徴です。
発熱は、症状が発症したときのみですぐに下がります。
ロタウイルス感染症は、潜伏期間がとても短く局所的に発症する感染症のため、
免疫がきちんと構築されることは稀なのです。

ですから、1度感染しても1年以内に再び感染を繰り返すことも多く見られるのです。

ロタウイルス感染症の治療法と食事の注意点

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ロタウイルス感染症は名前の通り、ウイルス性の病気なのですが
今のところロタウイルスに効果のある薬はないのです。
ですから、ロタウイルス感染症の治療については自然治癒による回復を中心に考えて
安静にして治療に専念することが大事になります。

発症したときは熱が出て、寒気やふるえを感じることもあるので暖かい服装をするようにしましょう。
治療している間に気を付けないといけないことは下痢による脱水症状にならないために、
こまめに水分補給を行うことです。

乳幼児の場合は、「湯さまし」、「お茶」、「イオン飲料」などを
少しずつこまめに飲ませてあげるようにしましょう。

脱水症状を引き起こすと自覚症状がさらに苦しくなり、回復が遅くなってしまう恐れがあるので要注意です。
乳幼児の場合、身体が水分を受け付けずすぐに吐き出してしまうこともよくあります。
このような場合は、水分補給を受け付けないということをきちんと医師に相談しましょう。
病院では 「点滴」によって水分補給と栄養補給を行うことも可能です。

また、ロタウイルス感染症は胃腸炎を発症する病気なので、
治療中の食事に関しては胃に負担をかけないものを食べることが大事になってきます。

乳幼児の場合は 「バナナ」、「おろしりんご」、「おかゆ」などを
少しずつ食べさせてあげて体力が回復してきたらおかずを加えてあげましょう。
ロタウイルス感染症が完全に治る期間としては、1週間ぐらい、
長くても10日以内には回復するでしょう。