熱中症の症状の下痢とは、いったい何が原因なのでしょうか?
脱水状態が関係しているのでしょうか?

熱中症はなぜ起こる?

Tired female athlete having break after exercises

熱中症は、体内の水分と塩分の不足で起こります。
人間は、36度前後の体温を保つために、筋肉で熱を作ったり、汗をかいて体温を調整しています。
周囲の温度が上がったり、運動で体温が上がると、すぐに汗をかいて体温を下げてくれます。

一方、基礎代謝と呼ばれる熱をつくる機能は、少しずつしか変わりません。
絶えず変化する周囲の温度をとらえながら、体をその環境に順応させていくので、
平均気温の変化に対して、約2週間ほど経ってから、つくる熱の量が変化するといわれています。
暑さに体が慣れてくると、体がつくる熱が少なくなり、汗が出やすい体になります。

しかし、体が暑さに慣れていないときは塩分の多い汗を大量にかいて体温を下げるため、
水分と塩分が失われて、脱水状態になり、熱中症になりやすいのです。

熱中症は3段階に分けられる?

熱中症は、軽症、中等症、重症の3段階に分けられます。
軽症では、「熱けいれん」や「熱失神」といった症状が表れます。
熱けいれんは、急に足や腹筋がけいれんして、強い痛みを感じます。
走っているときに足がつったり、水泳中のこむら返りも、熱けいれんであることが多いです。

そして、大量に汗をかいたあと、水分だけを補給した時に起こりやすいです。
熱失神は、数秒間の短い失神のことです。運動しているときよりも、
運動し終わったすぐあとに起こりやすく、「顔色が悪い」「呼吸や脈が速い」「めまい」などの症状が見られます。
のどの渇きを感じたときには、もうすでにかなりの量の水分と塩分が失われています。
この段階でスポーツドリンクなどを補給して安静にすれば、熱中症は防ぐことができます。

しかし、無理をしたり、仕事やスポーツの練習中などで補給できないと、
わずかな時間で中等症に進行してしまう恐れがあります。

また、家に帰ったあとに悪化するといううこともありますので要注意です。
中等症になると、熱疲労という状態になります。
強い疲労感、倦怠感があり、失神、吐き気、おう吐、下痢などの症状が出てくるので、
急いで水分と塩分を補給する必要があります。
対処できそうにないときは、すぐに助けを呼びましょう。

意識がボーっとしていたり、汗が止まって体が熱い場合は重症なので、すぐに救急車を呼びましょう。
この状態が熱射(日射)病です。
血液が固まり始め、多臓器不全を起こしかけていて、
発症から20分以内に病院で適切な処置をしなければ、死亡してしまう危険性が高いです。

軽症から重症まで、わずか数十分で進行することもあるので、
炎天下での作業や激しい運動をする時などはこまめな休憩と水分補給を行うしましょう。

熱中症の症状の下痢とは?

熱中症の原因は、「脱水」です。
大量の汗をかくことによって、体内の水分が不足してしまい、
汗と一緒に熱をだす働きが満足にできなくなるため、体に熱がこもってしまいます。
汗を大量にかいた脱水状態は、水分と一緒に体内のナトリウムやその他のミネラルが失われています。

だからといって、水分だけを一気に摂ってしまうと、体液の濃度が薄くなって、電解質のバランスが崩れてしまいます。
それを防ぐために、体は体液を薄めさせないように、
「下痢」や「嘔吐」といった症状で体の外へ水分を更に放出してしまうのです。
熱中症の症状で下痢を起こすというのはとても危険な症状です。

このように、熱中症の原因である「脱水」は、症状の「下痢」と大きな関係があるのです。

脱水状態での対処方法は?

熱中症の脱水状態での対処の基本は、水分だけの補給では無く、水分と塩分の補給です。
補給として最適なのはスポーツドリンクや経口補水液などで、
塩分とミネラルがバランスよく含まれており、吸収されやすいのでおススメします。

しかし、飲みすぎには気を付けましょう。

屋外で作業や運動する場合は、ちゃんと水分を補給してから行い、
一人で作業やジョギングなどをする場合は、必ず飲み物を持つとようにしましょう。
一気に飲むと吸収が悪く、下痢を起こしやすいので、こまめに補給することをおススメします。
高齢者や乳幼児は脱水状態になりやすく、特に運動をしていなくても、室温が高いと、
気付かないうちに脱水が進んでしまい中等症になっていることがあります。

ペットボトルなどを近くに置いておき、ちゃんと水分が補給できているかどうかを
家族などが見ても分かるような工夫をしておきましょう。