熱中症とは、わかりやすく言うと、暑さのせいで引き起こされた体の不調すべての総称です。

人間は恒温動物で、体温を36度から37度の間に保つために、
皮膚の血流量を変化させ外気へ熱を逃がすことと汗を分泌し
その気化熱よって体でつくられる熱を放散しています。

夏の暑い時期(高温多湿)はその仕組みが追いつかず体温を調節する機能が狂ってしまい、
体内の水分や塩分の不足(脱水)がおこり、体温が上昇してしまう。
これが熱中症です。

熱中症の症状

2016-02-08b

熱中症の症状としては、汗を大量にかく、汗をかいて体内の塩分が不足してしまい
痛みを伴う筋肉のけいれん(こむら返りなど)、のどの渇き、
尿量の減少、体温上昇または皮膚の乾燥、脳循環不全や全身の機能失調による
めまいや吐き気、嘔吐、全身の倦怠感、脱力感、意識消失、意識障害、全身のけいれんなどです。

高温多湿の環境にいた人が発熱、多量の発汗、逆に全く汗がでない、
頭痛、めまい、失神症状を起せば熱中症だとすぐに気づきます。

その場合、すぐに涼しいところに移し、体を冷やし、水分を補給しましょう。
それでも良くならなかったり、水分が取れなかったりボーとしている時は病院へを行く必要があります。

熱中症はどんな時に起こりやすいのか?

気温が27度を超えて、湿度などの条件が加わって熱中症が増えます。
体が暑さに慣れていない時、梅雨の合間に急に気温が上がった日や
梅雨明けの蒸し暑い日などには熱中症のリスクが高くなります。

また、老若男女関係なくすべての年齢で発症します。
高齢者の場合は、発汗などの体温調節機能が落ちており、
さらに暑さの感覚が鈍いやのどの渇きを感じにくいなどの理由から熱中症には要注意です。

熱中症の予防とは?

熱中症の予防としては、暑さに強くなるため体温調節機能を高めることが大事です。
汗をかくことを習慣にすることが、正常な汗腺機能を維持するのに効果があるとされています。
こまめに水分補給を行ってください。

そして、体重を毎日測定し、体重が急に減ったりしていないか確認してください。
「体重の3%の水分が失われると、運動能力や体温調節機能が低下します。
運動による体重減少が2%を超えないように水分を補給しましょう。」
(日本体育協会ホームページ)

高温多湿の環境をできるだけ避けて、熱が発散しやすく風とおしがよい服を着るようにしましょう。
クーラーを上手く活用して、室温が28度を超えないようにしましょう。
運動するときは気温が24℃を超えれば常に熱中症の危険を考えて水分補給などの対策を考える必要があります。
31℃をこえれば運動を避けましょう。

正しい塩分・水分の取り方について

熱中症予防のためには、塩分補給が大切ということが常識になりつつあります。
しかしながら、熱中症対策として「塩分補給が大切」という言葉だけが一人歩きして、
「大量の汗をかくときは」という大事な言葉が抜けてしまっているのです。

高血圧や心臓病・腎臓病を合併している方で日常から塩分制限の指導を受けている方も多く、
その方が熱中症予防のために塩分を多く取るのはとても危険です。
予防としては、暑い環境での日常生活と屋外での激しい運動の2つに分けて考える必要があります。
汗をかいて失う塩分の量は、運動をして場合が圧倒的に多いです。

これは、大量に汗をかく場合には、汗腺における塩分の再吸収が追いつかないためであり、
塩分の補給を意識しないといけません。
一方で、日常生活でジワジワと汗をかく場合は、塩分の不足はあまり多くないです。
日本人は普段の食事で必要量を上回る塩分量を取っているため、考慮する必要がありません。
したがって、塩分補給を意識しないといけないのは、「大量の汗をかく場合」なのです。

しかしながら、日常生活でジワジワと汗をかく場合は塩分を補給する必要がないと言い切るのはまだ早いです。
ジワジワと汗をかいて熱中症を発症した人の中には低張性(塩分欠乏性)脱水の方もいます。
これは食欲不振によって、食事がとれていないからです。

食事がきちんと摂れていれば塩分を摂取する必要はありませんが、
食欲不振で食事から塩分が摂れなくなる場合には、塩分の含まない水だけを補給していると
低張性(塩分欠乏性)脱水になります。

ですから、日常生活でジワジワと汗をかく場合は、
普段通り食事をとることと水分を補給することを意識することが大切です。
食事は水分と塩分の大事な供給源です。

もし、食事の量が落ちてしまった場合は、水分と一緒に塩分を補給する必要があります。
また、食事が摂れなくなった場合は、必ず病院へ行ってください。

近年、熱中症患者が増えたことにより熱中症対策グッズなどが増えてきました。

飴で塩分を摂取すれば、塩分過多になりにくいですし気軽に摂取できますね♪
夏の屋外では溶けやすくなってしまうので、涼しい場所で保管してくださいね!

最後になりますが、熱中症は正しい知識と対処があれば確実に防げる病気です。
熱中症に負けないよう、暑い夏を元気いっぱいで乗り切りましょう。