人間は普段眠っている時にはコップ一杯の寝汗をかくと言われており
体調が悪い時や病気になった時はもっと沢山寝汗をかいて起きた時に濡れていて気持ちが悪い事があります。
しかし、特に暑い訳でもなく、風邪など病気っぽい症状がないのに寝汗が多い事があります。
この時、身体はどのような状態なのか・・・
今回はちょっと気になる大人が寝汗をかく場合、いったいどのような原因があるのか調べてみました。
寝汗の原因とは?
寝汗をかく原因は、自律神経のバランスが崩れてしまって、
汗をかく中枢の反応が過敏になって 起こる場合が多いようです。
その場合は、外部からの精神的なストレスが自律神経のバランスを狂わせていることが原因です。
寝汗でも赤ちゃんの場合は、まだうまく自分で体温の調節ができないために、
下着をつけたままや着ているもの、掛けられている布団のせいなどで起こりますから、
呼吸が激しいなどのいつもと変わりなく、気持ちよさそうに
すやすやと眠っている場合には気にしなくていいようです。
しかしながら、寝汗をかく原因が大人になると、少し面倒なことになります。
何回も夜中に起きてしまっては寝汗をかいている場合は、
外部からの精神的なストレスが原因となります。
ですから、夜寝る前に何か落ち着いてリラックスできる方法を見つけてみるのもいいかもしれません。
同じ寝汗をかくといっても、頭部や首の後ろだけにかくという場合は、
何かの病気で体が弱っていて、体内の水分の調整がうまく行われていないことになります。
特に普段汗っかきでもないのに、首のまわりから鎖骨あたりにかけて
寝汗を多くかくという方は甲状腺に問題がある可能性があります。
甲状腺とは全身のホルモンの司令塔のような器官で、ちょうど喉仏のところにあります。
甲状腺に異常をきたすことによりも 元々のホルモンバランスが崩れてしまい、
自律神経にも大きな影響を与えて、寝汗をかく原因となることがあるのです。
甲状腺に異常が生じるのは女性が圧倒的に多く、更年期や出産後に症状が現れることがあります。
ですが、首に寝汗をかくからといって必ずしも甲状腺の病気であるという事ではないのですが、
寝汗以外に痛みなどがある方は内分泌科へ行って 診察してもらうことをおススメします。
また寝汗の原因は、夜起きてしまった時に 激しい咳や痰なども伴う場合は、
今はもうあまり聞かなくなりましたが、結核という病気の疑いもあります。
その場合は、早急に病院へ行き医師の診断を受け、適切な治療うける必要があります。
じつは、たかが寝汗ぐらいと安易な考えで済む場合も少なくはないのです。
寝汗をかく原因はこのようにいろいろありますが、
まとめると体の体温調節がうまく機能していないため、
また精神的なストレス、病気による体力と自律神経の衰弱、結核などが考えられます。
大人の寝汗の対策とは?
寝汗の対策としては、精神的なストレス、病気による体力と自律神経の衰弱を改善するためにも、
まずは毎日の寝る時間や 睡眠時間を安定させることが大切です。
不規則な生活リズムや食事時間、ビタミンやたんぱく質が不足した
栄養の偏った食事も胃腸機能を低下させて、寝汗をかく原因となってしまいます。
ですから、夜寝る前の3時間は食事を食べないようにすることも、
肥満の防止と同じく、寝汗をかかないようにする1つの方法です。
また、寝汗をかくことを恐れて水分を摂ることを 控えたくなりますが、
そうすると血液や細胞などから 水分を放出することになるので、
逆にねっとりベタベタとした寝汗をかく 原因となってしまいます。
水分の摂り過ぎは控えた方がいいのですが、多い方が健康にとっては悪い影響を与えにくいので、
水分は十分に補給するようにしましょう。
ただし、夜寝る前の水分補給は、コーヒーやお茶、酒類など
利尿作用のあるものではなく、スポーツドリンクなどがおススメです。
2リットルのペットボトルを冷蔵庫に常備しておくといいですね。
粉末タイプをキッチンの隙間に収納しておけば邪魔になりません。
そして、寝床を快適な状態 にすることもとても重要なので、
温度管理だけではなく、湿度管理(約40~60%が最適)にも気を使いたいものです。
水分の吸収率が高く、寝汗をかいてもサラッとした気持ちの良い肌触りをキープできる寝具や、
寝室の温度・湿度を調整できる エアコンなどをうまく活用しましょう。
さらには夜寝る前に、 できるならその日のストレスは 少しでも解消したいものです。
「ぐっすりと眠ることが1番のストレス解消方法」だという方も多くいると思いますが、
眠ることでは解消されないタイプの ストレスも実際にはあるのです。
寝る前には自分にとって楽しいことや 心が落ち着いてリラックスすることを行ったり、
あるいはアロマなどの良い香りをたいてみたり、好きな音楽を聴くなど、
心地よく幸せな気分で眠れる 方法をぜひ探してみて下さい。
最後に
最後になりますが、 寝汗をかくことの原因が病気ということもありますので、
まずは病院へ行って相談してみてください。
そして体は健康で何も問題ないようでしたら、心の健康、つまりストレスの解消を心がけ、
生活習慣や寝室の環境を変えて、寝汗の軽減そして解消していきましょう。