色は濃い緑、表面はイボイボ。
ゴーヤーは特有の苦味とあのコリコリとした食感が特徴の夏野菜の代表です。

あの苦さが苦手で…という方もおられると思うのですが、
実はゴーヤーは栄養豊富で、夏バテ予防には効果絶大なのです。

ゴーヤーの歴史

2016-01-23a

ゴーヤーは、熱帯アジアが原産地。15~16世紀の間に南方から中国へ伝わり、
南から北上しながら広まったとされています。
日本へは中国から16世紀末ごろに伝わったと考えられています。
その当時は観賞用や日陰をつくるための遮光植物として栽培されることが多かったようです。

また、沖縄(琉球)へは、独自に中国と貿易をしていた過程で伝わったか、
別ルートで南方から直接伝わったと考えられています。

そして、独自のゴーヤーの食文化が沖縄で育まれました。

「ゴーヤー」と「にがうり」

この野菜は、「ゴーヤー」「ゴーヤ」または「にがうり」と一般的に呼ばれています。
植物名としては「ツルレイシ(蔓茘枝)」です。
沖縄や九州で主に栽培され、食用にされてきた地方野菜の一種です。

「ゴーヤー」は沖縄の方言であり、栽培を始めた人が
「合屋(ごうや)」という姓だったのが名前の由来だと言われています。
「ゴーヤー」は主に沖縄本島の呼び方で、石垣島や西表島などの方言では「ゴーヤ」と言い、
宮古島では「ゴーラ」と言うそうです。

一方、九州では「にがうり」と一般的に呼ばれています。
方言で福岡では「にがごうり」、鹿児島では「にがごい」、熊本では「にがごり」とも呼ぶそうです。
いずれも「にがうり」がなまったものです。
このように沖縄と九州では呼び方が違いますが、形や品種も異なり、食べ方も違います。
この違いが文化の違いを表していると言えるでしょう。

品種について大まかに見てみますと沖縄のものは、
ほとんどがぽってりとした肉太な形をして、苦みは穏やかです。
九州のものは、細長く円筒形で、苦みが強いです。

しかし、ゴーヤーが人気になるにつれて品種改良が進められ、
最近は苦みが穏やかなものが多くなりました。

そして、食べ方にもそれぞれの文化があります。
沖縄でゴーヤー料理といえば、真っ先にゴーヤーチャンプルーが浮かびます。
夏は厳しい暑さが続く沖縄では、特に油を摂ることが大切だったので、
この料理がシンボルになるのは当然と言えるでしょう。

九州でもっとも有名なニガウリ料理は、みそ炒め煮で、ナスと一緒に油で炒め、
みそ・砂糖で味をつけたものです。
また、九州のニガウリは苦みが強かった為か、苦みを和らげるための独自の調理法があります。
油でニガウリを炒め、だしとしょうゆで味をつけて煮つけ、
最後に水溶きした小麦粉でからめるというもの。

これで苦みが和らげられ、食べやすくなります。熊本県の阿蘇地方には、
水溶きした小麦粉でニガウリとカボチャをからめる「どろりあげ」という料理があります。
「みそ焼き」など、ニガウリを焼く方法はもっとも苦みを強く感じる九州独自の食べ方です。

このように九州には、ニガウリの苦みをやわらげる料理と苦みを味わう料理の2つがあります。

ですが、ゴーヤって本当に苦いんですよね。
苦味が強すぎて苦手だという人も少なくはないと思います。
そんな方でも、おいしくゴーヤを食べる方法はあります。

こちら、新鮮なゴーヤをポテトチップス感覚で食べれちゃうんです。

苦味も軽減され、お酒のアテにもいいのだとか・・・?
ゴーヤのビタミンは熱に強いため、栄養を損なうことなく食べられますよ♪

夏野菜ゴーヤーで夏バテを解消?

ゴーヤーは、その栄養価の高さが世間の注目を浴び、一躍人気野菜の仲間となりました。
そして、ゴーヤーチャンプルーなどの沖縄料理の普及で、全国的に一気に知名度が上がりました。
以前は「にがうり」という呼ぶのが一般的でしたが、
現在では「ゴーヤー」という呼び方が定着しました。

日本中で最も夏が長い沖縄では、栄養豊富なゴーヤーが
「夏野菜の王様」と呼ばれ夏バテの特効薬だと言われてきました。

まずは、ビタミンCの含有量がずば抜けて多いことです。
なんと驚くことに、トマトの約5倍、レモンの約4倍、キュウリの約8倍とされています。
しかも、特徴としてゴーヤに含まれているビタミンCは熱に強く、
調理するときに加熱してもほとんど失われないため、栄養面を気にせずさまざまな料理として楽しむことができます。
ビタミンCは抵抗力を強くし、疲労回復効果があるので夏バテ予防にはとても効果的なのです。

これ以外にも、ビタミンAに体内で変化するカロテンや、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどの
ミネラル類も豊富に含まれているので、夏の暑さで疲れた体を回復させ、体力をつける効果もあります。
現代人に不足していると言われる食物繊維を多く含むため、便秘を予防し、
大腸ガンの発症を抑える効果があるとされています。

さらに、「モモルデシン」というゴーヤー独特な苦味成分にはさまざまな効能があります。
消化を助けるために消化液の分泌を促し、食欲を増進させます。

また、血糖値を下げたり、肝臓の機能を活発にする作用もあります。
そして、キュウリやスイカと同じ仲間であるゴーヤーには、
体の熱を取って冷やすという働きがあり、暑い夏に食べるのに適しています。

これほどの効能があるので、夏バテ防止にはおススメです。

まとめ

2016-01-23c

最後に加えておきたいのは、ゴーヤーは暑い真夏の太陽の日差しを多く浴びるほど、
苦みと栄養価がどんどん増えていくということです。

1年中ゴーヤーを食べられるようになりましたが、
やはり旬の夏場に収穫されたものほど苦く、栄養価が高くおいしいのです。
まだまだ暑い日が続きますが、旬の夏野菜ゴーヤーを食べて夏バテに負けないよう頑張りましょう!