子供がいるとよく耳にするマイコプラズマ肺炎ですが、
大人も感染し、発症することがあるって知っていますか?

そんなマイコプラズマ肺炎の予防には、免疫力アップが効果的です。
いったいどのような方法でアップできるのか調べてみました。

マイコプラズマ肺炎の対策方法は?

マイコプラズマ肺炎には、ワクチンなどもないので、
感染しないように「うがいや手洗い」「マスク」、
「感染者とは接触しない」などが基本的な予防方法になります。

通常の手洗いだけでなく、このような専用の消毒液も
今はドラッグストアで気軽に購入できるので1つ用意しておくといいですね

これに加えて、感染しないためには免疫機能の強化や
肺・気管支の強化、感染してからの炎症の防止などの対策が必要になってきます。
マイコプラズマなどの病原体は、常に体内に入ってきているのですが、
それでも感染しないのは体本来の免疫機能や身体の機能が働いて、
病原体を退治してくれているからなのです。
マイコプラズマなどに感染しやすいということは、これらの機能が低下しているといえるのです。

免疫力の強化

体の免疫機能の強化には、タンパク質、ビタミンA、ビタミンB群、
ビタミンC、ミネラル(亜鉛、銅、ヨード)などの栄養素が必要不可欠なのです。
年齢を重ねるにつれて、免疫機能も下がってくるので、
体が必要な栄養素を必要な時にいつでも取りそろえられるように
栄養の条件を高めておくことが大事になります。

また、免疫力が下がる要素として、ストレス(疲労)が多い時が考えられます。
ストレスは、ビタミンCやビタミンEなどの消費を多くするほか、
免疫力自体も下げてしまうのです。

また、ストレスが多い状態が続くと体内で活性酸素という
健康に悪い影響を与える物質が大量に発生し、
これが体本来の機能を下げる原因の1つであるとも考えられているのです。
なので、抗酸化作用のある栄養素のビタミンCやビタミンE、
植物ポリフェノール、ベータカロチンなどを取り、
体内の活性酸素を除去することも免疫力を維持するために大事なのです。

マイコプラズマ肺炎についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。

肺や気管支の強化

マイコプラズマ肺炎に感染したとき、肺が弱っている状態だと
症状の悪化や慢性化する恐れのほか合併症までも引き起こすリスクが高くなってしまいます。
肺や気管支には、毎分1リットルほどの空気が出入りしていて、
常にウイルスや細菌(病原体)にさらされているのです。

したがって、肺や気管支は高い免疫機能を持っていて、
さらに気管支は多くの線毛が生えた粘膜で覆われています。
線毛は、モップみたいな役目をしていて、空気とともに入ってきた病原体は
粘膜から分泌される粘液に絡め取られて、絡め取られた物質を線毛が運び体の外へ排出しているのです。

この線毛はタンパク質で合成されるので、タンパク質の不足は
繊毛機能の低下=免疫機能の低下を引き起こしてしまうのです。

さらに、粘液を分泌したり繊毛の土台であるのは粘膜なので、
粘膜の構成成分であるタンパク質やビタミンAなども大切なのです。

また、気管支の先には空気を含む細かい袋である肺胞があります。
肺胞は、常に免疫能がいて、気管支のバリアーを通り抜けてきた病原体を
食べることにより感染するのを防いでくれています。

この肺胞はタンパク質やビタミンB群(特にエラスチン合成に必要なビタミンB6)
ビタミンC、レシチンで構成されているのです。
したがって、以上の栄養素を取ることは、肺の機能の強化になり、外から入ってくる病原体に対する防御へ繋がるのです。

マイコプラズマ感染後の対策

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マイコプラズマに感染してしまった後は、抗生物質の服用するのですが、
病原体を除去するまでには時間が掛かり、その間に肺の炎症は進行してしまいます。
炎症の進行は、肺の正常な細胞にダメージを与えてしまい、
その結果肺機能の低下や肺炎の悪化に繋がり、
さらに合併症(脳炎や骨髄炎)などの危険性が高くなってしまうのです。

ですから、薬を服用する同時に肺の保護・強化(上で紹介した必要な栄養素の摂取)
炎症対策をすることが大切なのです。

炎症対策としては、ビタミンCやビタミンE、植物ポリフェノール、
ベータカロチンなどを取ることで炎症を抑え肺や気管支細胞の保護や症状の重症化防止にも繋がります。
マイコプラズマは、一般的な細菌やウイルスと違って特徴的な病原体なのです。
感染してから発症するまでの潜伏期間が2~3週間と長いので、
どうしても発見が遅くなってしまい感染が拡がりやすいのかもしれません。

マイコプラズマ肺炎について紹介したのですが、
今回の対策はどのような感染症に対しても効果的だと思います。

体は常に病原体と接触しているので、本来の機能を正しく働かせてあげて、
免疫力の強化と防御力の維持がきちんとできていれば、感染は防ぐことができると思います。

しかしながら、体質や加齢による機能の低下、ストレスや疲れ、
乾燥や気温変化による季節的なものなど生活をしていく上ではたくさんのリスクあるのです。

ですから、きちんと健康管理を行い、その時々に合わせたプラスαが必要になってくるのです。
近年では、耐性菌などもよく耳にするのですが、最後は自分自身の免疫力が頼りになり、
免疫力の維持は栄養素を取ることでしか保つことができないのです。

生命を維持していくためにも、体内で作ることのできない栄養素を取ることは、
どんな状態でもとても大切なことだと思います。