口角炎の原因とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
治療方法としては、どんな方法があるのでしょうか。

口角炎とは?

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口角とは、上唇と下唇がつながっているところ、口の両脇のところのことです。
口角炎とは、その口角のところに亀裂ができたり、ただれてしまって
かさぶたができたりする症状のことなのです。

別の病名では、口角症や唇症、口唇症とも言われています。
この状態がさらに悪化して潰瘍(かいよう)になった状態を
「口角糜爛(びらん)」というのですが、この状態までなった場合、
糖尿病や鉄欠乏性貧血など何か基礎的な疾患があることが多くなってきます。

唇はどんな組織からできているの?

見た目的には、唇は皮膚と似ているのですが、少し違う組織で成り立っています。

唇の外側
角化した何層もの扁平上皮と汗腺、脂腺、毛包などがあり、
体の表面の皮膚とほとんど変わらない。

唇の内側
角化していない何層もの扁平上皮があって角質層がなく、
口の中はほとんど角化をしない何層もの扁平上皮から成り立っており、
柔らかい粘膜で覆われています。

皮膚
表面から順に表皮があってその下には真皮があり、最下層に皮下組織があります。

この外にさらされている表皮の一番表側に角層があり、
表皮の部分の一番下の細胞がどんどん上に押し上げられて角化した物質となり、
外界にさらされる角質となるのです。

口角の部分:唇から皮膚へと移行する部分がとても少なく、口角の部分に症状がでやすいのは、
上記のような組織が違うものがごく密接に存在しているためであると考えられます。

また、口角は口の中の粘膜と顔の皮膚はとても近く、
少しくぼんでいることもあるため溝が深く入りやすいのです。

口角炎の主な原因とは?

口角炎は、体調があまり良くない時にできるので体内の状態を示すものだと言われたりもします。
具体的な原因を紹介していきます。

歯のかみ合わせの異常
歯の擦り切れが激しく起きている場合や極端に低い入れ歯をしていることなどが考えられます。
口角のところにさらに溝をつくり、ここに唾液がたまってしまうのです。
歯の擦り切れが激しい場合、歯ぎしりを起こしているかもしれません。

細菌の感染
連鎖球菌やブドウ球菌による二次感染が考えられ、ひどい状態になるとでただれたりします。
また、単純疱疹ウィルスの再感染などでは水泡もできたりします。
カンジダの二次感染では、口角部分にできた白い苔のような皮膚を剥がすと赤くただれた潰瘍が現れます。

ビタミンの不足
主にビタミンB2やB6などが不足してしまうと、口角炎が発症すると考えられています。

体の抵抗力の低下
何か別の病気にかかっている状態で、体力が低下している時や
抵抗力が弱っているときに口角炎になりやすくなります。
糖尿病や貧血、ステロイド剤の長期間の使用などが原因となることもあります。

口角は、普段からよく動かしているので、その形もよく変化するところなのです。
痂皮(かひ=かさぶた)ができても動かすことではがれて落ちてしまい、
傷口が再び開いてしまうことが多くあるのです。

そして、痛みによって口の開閉が少なくなると、口角のところがいつも唾液にさらされる状態になり、
角質層は柔らかくなって溝も深くなり痂皮ができてもなかなか乾いてくれないという状況になるのです。

口角炎の治療法

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口角炎の原因となる皮膚疾患などがある場合は、
内科や皮膚科で主な病気の治療を優先しましょう。
感染症が考えられる場合は、軟膏を処方してくれます。

口角炎の症状で、何科を受診していいか分からない場合には、
1度皮膚科や歯科、内科に相談してみてください。
特に口角炎の症状が長く続く場合には、専門医に相談してみることが大事です。

自分でできる治療法として大切なのは、
口の中の環境を常に清潔な状態に保つことと
患部を清潔に保って唾液をこまめに拭くことです。
ちゃんと歯磨きをするだけでも、口の中の環境はとても良くなるので、
歯科へ行って正しい歯の磨き方を教えてもらうことも効果があると思います。

患部を清潔な状態に保つことにおいては、顔を洗うときに患部を
こすり過ぎてしまうとかさぶたが剥がれ落ちてしまうので、優しく顔を洗い、
きちんと患部の水分をティッシュなどで拭きとってあげましょう。
このとき、絶対にこすらないようにいましょう。

そして、処方された薬を塗ってワセリンでふたをします。
ワセリンは、皮膚を保護する働きをしてくれるので、効果的だと考えられています。

また、体の表に出てくる口角炎は、体内のバロメーターと考え、
体の内側からきちんとケアしたい場合には、以下のものを意識して摂取するようにしましょう。

ビタミンB2

  • 海藻
  • 青魚
  • ししゃも
  • ブロッコリー
  • ほうれん草
  • 納豆など

ビタミンB6

  • レバー
  • 鶏のささみ
  • マグロ
  • カツオ
  • じゃが芋
  • キャベツ
  • バナナなど

最後になりますが、「皮膚は心の鏡」ともいわれるところでもあるので、
長い間口角炎に悩まされている時は、自分の体とちゃんと向き合い、
きちんと対処するようにしましょう。