糖尿病を改善していく上で、なくてはならないインスリンが
低血糖の原因になるとはいったいどのようなことなのでしょうか。

糖尿病とは?

2016-02-06b

糖尿病は血液中のブドウ糖濃度「血糖値」が高くなり
「高血糖」の状態が続くことを言うのですが糖尿病の治療を行っているときは逆に
「低血糖」の状態になってあくびや不快感、冷や汗などの症状をはじめ、
重症化してしまうと意識障害から糖尿病性昏睡(こんすい)に陥ることもありとても危険なのです。

低血糖は、血糖値が60mg/dl以下(または50mg/dl以下)になったときのことをいうのですが
血糖値の高い人や急に血糖値が下がったときには、100mg/dl程度でも
「低血糖」の症状が出る場合もあるようです。

そもそも糖尿病とは「高血糖」の状態が続くはずなのですが、
どうして「低血糖」の症状が起きてしまうのでしょうか。

インスリンと血糖値の関係性

糖尿病治療に必要なインスリンは、血液中のブドウ糖をエネルギーに変えることで、
血糖値がある一定のラインより上がらないようにしているホルモンです。
糖尿病の人はこのインスリンの分泌が悪くなったり、あまり機能しないために、
正常なコントロールができなくなってしまい血糖値を下げることができないのです。

そこで、糖尿病を治療するときはこのインスリンというホルモンを出すように促す薬や
インスリンそのものを投与することで、上がり続けている血糖値を下げるように薬物治療を行います。
薬物療法には飲み薬とインスリン注射があり、服用することで
内部からのインスリンの分泌力を強めたり、インスリン注射によって、
直接体外から不足するインスリンを補充します。

体内に足りないインスリンを外部から補うことで高い状態ままの血糖値を下げて、
血糖値をコントロールすることができるのです。
人間が必要とするインスリンの量は常に一定ではないのでそこに「低血糖」に陥る原因があるのです。

インスリン過多

人間が必要とするインスリンの量は、1日を過ごす中でもたえず変わっています。
食べる量の変化や食事と食事の間の時間、運動した量の多さなど、
そのときどきで変化しているにもかかわらず、一定の量の薬を服用したり、
インスリンを投与しているので時間帯によっては必要以上のインスリンが働いてしまい
血糖値が下がり過ぎてしまうことがあるのです。

つまり、必要とされるだろうと思われるインスリンを用意したにもかかわらず、
そこまで必要としなかった場合、インスリンが作用し過ぎて、
血糖値を過剰に下げてしまうので低血糖になってしまうことがあるのです。

健康な身体の人は、血糖値が下がると拮抗ホルモンを分泌することで
血糖値を正常の70mg/dl以上に保つよう働くのですが糖尿病の方の場合、
インスリンの分泌が悪くなっているため一緒に拮抗ホルモンの分泌もよくないことが多いので
さらに低血糖の状態を進行してしまうことにもなるのです。

「低血糖」状態になる具体的な原因は?

「低血糖」状態になる具体的原因は、以下のようなものがあります。

  • 普段より食事を食べる量が少なかった。
  • 食事をする時間がいつもより遅くなってしまった。
  • 決められている間食を食べなかった。
  • いつも以上の時間、運動や労働なので体を動かした。
  • 朝食前などの空腹時やインスリン作用の強い時間帯に激しい運動をした。
  • 治療薬やインスリンを決められた量より多く投与した。
  • 治療薬の効果を高めるほかの薬を併用して飲んだ。
  • お酒を飲んだ。
    (体内でアルコールを分解するためにブドウ糖が使われるので、血糖値を下げてしまいます。)

血糖が低くなる原因は以上になります。

血糖値のコントロール方法としてはカーボカウントというものがあります。

炭水化物の量を計算する糖尿病の食事療法です。
これで計算することで食べられるものの幅が広がるので
糖尿病でもおいしい食事を楽しむことができるようになります。
こちらの本に詳しく説明されていますのでご覧ください。

低血糖の症状や対処方法についてはこちらの記事をどうぞ