秋は空気が乾燥して、体の内側や外側の潤いが減ってしまう季節です。
乾燥を予防する食べ物とは、いったいどのようなものでしょうか。

乾燥による体への影響は?

2016-02-10b

夏が終わり秋になると気温が少しずつ下がり始め、
雨も少なくなって湿度が低くなり、空気が乾燥してきます。

また、朝と夜の冷えこみが肌で感じられるようになると、
夏の間に開いていた毛穴が閉じてくるため、皮膚呼吸や代謝も低下していまい気管や鼻、
「肺」に直接負担がかかるようになるのです。

乾燥した気候は「肺」を痛めやすいと考えられています。
(この「肺」とは、臓器としての肺の意味だけではなく呼吸機能に加えて気管支、
のど、体温調節、免疫機能、体液の調節など肺とつながっている
肌などの機能すべてを含んでいる中国医学独特の用語)

健康な人の肺は「陰液」といって血液や体液によって潤されていて、
外からのウイルスなどの侵入を防ぐ役目をしています。

しかし、乾燥した気候によって肺の陰液が不足してくると、から咳、喉の乾き、
声のかすれ、髪のパサつき、肌の乾燥・かゆみ、便秘といった症状が出やすくなり
免疫力の低下によって風邪もひきやすくなるのです。

これらは乾燥した気候が与える悪い影響のせいで、中国医学ではこの乾燥を燥邪(そうじゃ)といいます。
このように、秋には乾燥を防ぎ「肺」の機能を補うことが大事なのです。
特に皮膚の乾燥はそのままにしておくと、シミやしわになりやすいので、
体の内側からきちんと潤してあげるようにしましょう。

秋の乾燥を予防する食べ物

秋の乾燥する季節におススメの食べ物として、まず秋の前半は、夏の疲れが残り胃腸も疲れています。
そこで、「肺の余熱を冷まし乾燥を防ぐ食べ物」と「胃腸の機能を高め体の水分を増やす食べ物」を紹介します。

肺の熱を冷まし、乾燥を防ぐ食べ物
水菜、せり、セロリ、春菊、白菜、豆腐、湯葉、大根、こんにゃく、
ほうれん草、れんこん、梨、柿、オレンジ、レモン、りんご、
びわ、バナナ、パイナップル、キウイフルーツ、いちじく、
アロエ、白ゴマ、ハマグリ、緑茶など

胃腸の機能を高めて体内の水分を増やす食べ物
緑茶、トマト、豆腐、りんご、ザクロ、白きくらげ、豚肉、牛乳、ホタテなど

秋の後半は、乾燥に寒さが加わってくるので、
「肺や体に潤いを与え温める食べ物」と「胃腸の働きを助けて免疫力を高める食べ物」をメインに食べましょう。
また、寒くなってくると「気」が巡りにくくなってくるので、
肺を助ける「辛み食材(葱やしょうが)」も適度に食べるようにすると良いでしょう。

秋は風邪をひきやすい季節で、インフルエンザ予防のためにも
肺を潤す食材をたくさん食べて冬に備えるようにしましょう。

肺や体に潤いを与える食べ物
アスパラガス、小松菜、白きくらげ、牛乳、チーズ、豆乳、
ゴマ、卵、うずらの卵、豚肉、ホタテ、赤貝、牡蠣、桃、
みかん、はちみつ、黒豆、落花生、イカ、タコ、ぶどうなど

胃腸の働きを助けて免疫力を高める食べ物
きのこ類、栗、山芋(長芋)、キャベツ、ブロッコリー、じゃが芋、
かぼちゃ、さつま芋、里芋、いちじく、桃、うるち米、もち米、
いわし、さんま、サバ、うなぎ、牛肉、鶏肉など

乾燥によるせきが出るとき良い食べ物
柿、びわ、あんず、オレンジ、ゆず、大根、氷砂糖など

水分の摂り過ぎによる胃腸の機能低下を防ぐ食べ物
玉ねぎ、グリーンピース、みかん、きんかん、シソなど

乾燥肌についてはこちらの記事もご参考に!

肌に潤いを与える食べ物「白きくらげ」

白きくらげは、肺を潤して体内の水分を増やす食べ物です。

その形から「銀耳」とも呼ばれ、中国では古くから不老長寿の薬とされています。
肺を潤すのでせきにも効果があり、食物繊維もたくさん含まれており
(きのこ類の中でも特に多く、全成分の約50%)
便秘にも効果抜群なのです。

そして、肌を潤すことで美肌に効果があるともいわれています。
楊貴妃や西太后も毎日食べていたといわれていて、女性には積極的に食べてもらいたいです。
白くらげの食べ方として、水で戻してサラダや和え物、炒め物に使うことができます。

また、長い時間煮るとトロトロになるので、これにクコの実を入れて
氷砂糖で甘味をつければおいしく美しくなるデザートとして食べることもできます。
ヘルシーで、トロトロとした食感は喉ごしがよく、
止められなくなってしまうのですがもちろん食べ過ぎには気をつけましょう。