髪がパサつく原因とは、いったいどんなことなのでしょうか。
解消するには、どうすればよいのでしょうか。

髪のパサつきの原因

2016-01-27b-2

髪のパサつきとは、髪がゴワゴワしてまとまりにくくなり、
ツヤが無くなってパサパサして広がりやすくなってしまう状態のことを言います。
髪は表面のキューティクルが傷つくと、
中からタンパク質や脂質などが流れ出し水分を保つ力を失ってしまいます。

また、血液の循環が悪くなると、毛根部分の毛母細胞に栄養がいきわたらなくなり
栄養不足によって髪がパサついてしまうのです。
髪のパサつきには、髪表面のキューティクルが大きく関係しています。
髪を保護しているキューティクルが何らかの原因で開いたり、
はがれたりすると中のタンパク質が抜け出して、髪のパサつきにつながってしまうのです。

キューティクルとは、髪を構成する3層の中の1つで、髪の最も外側の表面のことです。
半透明で硬いタンパク質からできていて、5~10枚ほどがウロコ状に重なり合って
髪の内部を保護し、水分を保つ役目があります。

つまり、キューティクルが整っている状態が健康な髪の毛本来の姿なのです。
キューティクルが壊れると、髪は水分を保つことができなくなり光沢と柔軟性を失ってしまい、
一度壊れると再生することができないのです。

髪のパサつきの原因

過度のシャンプーやブラッシング
爪を立てたり、髪の毛同士をこすり合わせる間違ったシャンプーは、頭皮や髪の毛を傷めてしまいます。
また、絡まった髪の毛を無理にほどくようなブラッシングは、
髪を傷めるだけでなく、枝毛や切れ毛の原因にもなるのです。

紫外線
紫外線を浴びることで髪が乾燥し、髪のキューティクルが開いてしまうと
最終的にはキューティクルがはがれることになるのです。

カラーリングやパーマ
化学薬品を使い、髪の内部の化学的な破壊を招くため、
過度のカラーリングやパーマはキューティクルをはがしてしまうのです。

乾かし方
キューティクルは、髪の毛が濡れていると開いています。
濡れているときはキューティクルを傷めやすい状態なので、
長時間濡れたままでいる自然乾燥はやめましょう。

ですが、キューティクルは熱に弱く、ドライヤーの熱を長い間受けてしまうと
毛先から傷んでいきます。
正しい乾かし方としてタオルドライ(髪の毛をタオルで挟み、
やさしく手で押さえることを何度か繰り返す)を行いドライヤーで素早く乾かし、
できるだけ髪が傷まないように気を付けましょう。

栄養不足
髪に栄養がいくのは身体の中で1番最後なのです。
なので、極端なダイエットやバランスの悪い食生活をしていたら体にまわる栄養はもちろん、
髪には栄養がいかなくなってしまうのです。

女性ホルモンの低下
ストレスなどにより女性ホルモンが低下し、バランスが崩れてしまうと
血流が悪くなり少しずつ髪の毛が細くなって傷んでいきます。
また、同じく更年期になってから女性ホルモンが急激に減ってしまうと、
髪を作る機能が低下して、毛母が消失してしまうため髪の量が減ってしまうのです。

髪のパサつきを解消するための方法

髪のパサつきを改善するためには、食事やストレス、喫煙などによって
髪に悪い影響を与えている生活を見直す必要があります。

食事
髪には自己修復機能が無いので、痛んだ髪を修復することは不可能なのです。
しかし、新たに生えてくる髪のために、きちんと栄養をとることで
さらに美しいツヤのある髪を育てることは十分に可能なのです。

髪の毛の99%は、ケラチンというタンパク質からできています。
ケラチンは、肉・魚・卵・大豆などから摂取することが可能です。

しかしながら、肉は抜け毛を促進させる男性ホルモンと関係があるので、とりすぎには気を付けましょう。
ビタミンB6やビオチンは、髪の毛の健康維持には必要不可欠なので、積極的に摂取するようにしましょう。
コラーゲンは、キューティクルをつくり、髪にツヤとコシを与えてくれます。
コラーゲンを合成するためには、亜鉛と銅が欠かせないので、これらも一緒に摂取するようにしましょう。

ケア
ケアするときはなるべく髪にダメージを与えないようにして、
乾燥は髪の老化を早めてしまうので要注意です。

髪の健康の為には紫外線対策も必須なので、
髪にも使用できる日焼け止めなどを使用しましょう。

全身に使えて、石鹸で落とせるものであれば、
髪の毛についた日焼け止めの洗い残しなども気にならなくていいですね。

その他にも帽子、日傘を活用してできるだけ紫外線は浴びないようにしましょう。

また、老化による髪の傷みを防ぐためには効果の高い専用のヘアケア用品を使うこともおススメします。

質の良い睡眠
昼の間に受けた髪のダメージは、寝ている間に働く免疫細胞やホルモンによって修復されるのです。
ですが、その優先順位は1番最後なので睡眠不足で最もダメージを受けるのが髪なのです。
夜10時からの2時間が最も髪の修復の働きが強い時間帯なので、
美しい髪のためにもなるべくその時間内に眠るようにして質の良い睡眠をとるようにしましょう。