夜間頻尿にはロキソニンが効くとは、いったいどのようなことでしょうか。
頻尿のタイプ
基本的なタイプについて紹介していきます。
初めに、あなたは頻尿ですか?それとも・・・頻尿かもしれないけど、
そう思いたくないのが本当の気持ちだと思います。
まずは頻尿かどうかを確認してみましょう。
以下のような頻尿の自覚症状があるのですが、いくつ当てはまりますか?
- 前よりもトイレが近く、1日8回以上はトイレに行く
- 夜にトイレの回数が多く、あまり眠れない
- 尿の勢いが弱く、尿が途切れてしまう
- 咳やくしゃみなどでお腹に力が入ると尿がもれてしまう。
- トイレに間に合わず、漏らしてしまう
- 排尿後、尿が残っているような感じがして、またすぐトイレに行きたくなる
すべて当てはまるのであれば、病院へ行って診察を受けるようにしましょう。
頻尿には、いろいろなタイプがあるのです。
自覚症状の1は、「昼間頻尿」のことで、昼間トイレが近くて
外出してもすぐにトイレに行きたくなることです。
2の場合は「夜間頻尿」で、寝ている間に起きて何度もトイレに行き、よく眠れないことを言います。
これらは以下のような原因で起こるのです。
- 膀胱に尿を十分に溜められない
- 膀胱が小さく尿がすぐに溜まってしまう
- 膀胱の神経が敏感で、少し溜まっただけでも尿意を感じる
- 膀胱の収縮力が弱く、尿が勢いよく出ない
- 尿道が狭くて尿が出にくい
自覚症状の4と5は、「尿失禁」といい、3つのタイプがあります。
腹圧性尿失禁
大笑いや咳、くしゃみ、スポーツなどでお腹に急に力が加わった時に起こる尿漏れです。
特に、出産したことのある女性に多いです。
切迫性尿失禁
さっきトイレに行ったのにもかかわらず、またすぐに尿意を感じ我慢できずに起こる尿漏れです。
溢流性(いつりゅう)尿失禁
尿道の閉塞や尿を押し出す力が弱いために、膀胱に尿が溜まって起こる尿漏れです。
たとえ、1つだけの症状でも原因を特定して治療することが大切なので医師に必ず相談するようにしましょう。
頻尿の基本的な対策は?
頻尿の対策としては、基本的に排尿の回数を減らすことになります。
もちろん、頻尿は別の病気が原因となっている場合もあるので、
まずは病院で検査をしてもらうことが大事です。
尿道の筋力を鍛えることによって、排尿を我慢することができるようになります。
これは女性に多い頻尿の対策です。
また、尿漏れや尿失禁などもできればなくしたいものです。
まずは体全体をリラックスさせてから、尿道を引き締める運動をしましょう。
排尿は、体内の水分が多すぎる時に起こります。
よって、過剰に水分を摂取しないことも効果があります。
日常生活においては、コーヒーやお茶を飲むことが多いのですが
これらは利尿作用があるので、排尿を促してしまうのです。
喉が乾かない限り、水分を摂らないことが頻尿の対策として効果的です。
ただし、最低限の水分はきちんと補給するようにしましょう。
特に、高齢者の方は脱水症になりやすいのでこまめに水分を取るようにしましょう。
最近、テレビでも頻尿の対策が取り上げられていたのですが
トイレに行くのを我慢して膀胱を鍛えることも必要なようです。
対策としては、トイレに行くことを10分ぐらい我慢する習慣をつけておき、
うまく行けば、頻尿が改善されることもあります。
ですが、もちろん我慢のしすぎは膀胱の病気を引き起こしてしまうので無理な我慢はしないようにしてください。
頻尿対策には、ロキソニン!?
頻尿は、膀胱や前立腺の病気によって引き起こされる場合があります。
この場合、本当に尿意があるので、夜中でも起きてトイレに行くようになります。
体力的にも弱っている状態では、頻尿を医学的に抑えることが大事になってきます。
その対策として、ロキソニンが注目されているのです。
頻尿は腎臓や膀胱の働きによって起こるのですが、その状態を改善する役目がロキソニンにはあるのです。
腎臓の血液量を少なくして、膀胱の容量を増大させることがロキソニンの効果で、
これによって直接的な尿意の減少を期待することができるのです。
この効果は、約7割の人で確認されています。また、病気が原因で頻尿となっている人の多くは癌です。
癌によって体内の血流が変化して、頻尿となってしまうのです。
一般的に頻尿を自覚している人に対しては、薬による治療は必要ないのです。
日常生活を見直すことによって、頻尿を解消することができる可能性が高いからです。
ですから、ロキソニンによる治療は癌などの患者さんに限られると考えてよいでしょう。
ロキソニン以外では、抗コリン薬も頻尿の治療薬として処方されています。
病気が原因と分かっているならば、一度病院へ行って医師に相談するようにしましょう。