歯ぎしりは、旧約聖書の時代に遡るほど古いものということがわかっています。
人の習慣の歴史を探るのはとても難しいことですが、
少なからず歯ぎしりが現代病ではないことは確かなようです。

歯ぎしりの原因

Closeup on teenager with toothache

20世紀の初めまで歯ぎしりは病気の1つだと思われていました。
顔にある頬の筋肉が異常に収縮することで、顎が無意識のうちに動いて
歯同士がこすりあわされるのだと思われていたみたいです。

しかしながら、さまざまな研究が続けられていて、考え方が現代では少し変わってきました。
結論から言いますと、歯ぎしりの最大の原因はストレスだといわれています。
ストレスを感じると人は、それから逃れようといろいろな行動を起こします。
ストレスを感じて、趣味を見つけたり運動したりするなど
自分なりの対処法を見つける人もいますが、中にはうまく対処できない人もいます。

そのため、ストレスから逃れるために体が無意識に起こすことが歯ぎしりなのです。

そうは言っても、寝ているときもストレスを感じているのでしょうか。
夢にまで・・・? 寝ている時の歯ぎしりのことは、
いまだ解明されていない部分が多いみたいです。

ただ、深く眠っているときになんらかの刺激が脳に加えられ、
一時的に交感神経の働きが活発になり、歯ぎしりが起こるということは分かっています。
歯ぎしりの原因については、もう1つあげられます。
それは歯の噛み合わせが問題なのです。

現代人は歯並びの悪い人や歯の治療をして詰め物や被せ物をしている人、
ムシ歯や歯周病などで歯を抜いてそのままにしている人などがたくさんいます。
このようなことが原因で歯の噛み合わせが合わなくなり、
あごの周りにある筋肉の働きが左右アンバランスになってしまいます。

これが歯ぎしりを引き起こす原因の1つだといわれています。

お口に関するトラブルはこちらの記事をご参考に。

歯ぎしりの予防法

歯ぎしりが起こるメカニズムはまだ不明な点が多く、完全な予防法というのがないのが現状です
まずは対症療法を組み合わせて、できることから始めていきましょう。

  • 寝る前の1時間はリラックスタイムにして、自分の好きなことを楽しむ。
  • マッサージをしてよく顎や頬の筋肉を揉みほぐして筋肉をリラックスさせる。
  • 枕を低くして、枕の上に首の付け根までのせ、仰向けの状態で寝るようにする。
  • お布団に入ったら「明日は楽しい1日になる」と自己暗示をかけてみる。
  • 日中に、歯を噛みしめていると気が付いた時は、深呼吸をするようにする。
  • 歯同士の接触を減らすため、日常生活ではなるべく笑うように心がける。
  • 歯ぎしり治療を行っている歯科で、自分に合ったマウスピースを作ってもらう。

このような器具を試してみるのも良いでしょう。

ただ、口の中に入れるものですので清潔に保つことが大切です。
起きたときの口腔内はとても不衛生ですから
きちんと綺麗に洗ってから保管し、その日の晩も清潔に使えるようにしましょう。

歯ぎしりに効果的なツボ

東洋医学でいう歯ぎしりを改善する効果的なツボとして、
「陽白(ようはく)」や「四白(しはく)」と「蘭尾(らんび)」があります。
「陽白」や「四白」は顔にあるツボで「陽白」は
眉の中心から親指の太さぐらい上に上がったところで、
「四白」は瞳の中心部から真下に下がって頬骨の上の凹みのところにあります。

ゆっくりとツボを押しながら、小さな円を描くようにするとより効果があります。
そして、もうひとつの歯ぎしりのツボ「蘭尾」は、足三里
(向こうずねの骨の外側を膝から3寸程下がったところにある凹んだ所)のツボから
さらに舌へ2寸ほど下がったところで、押すととても痛みを感じるところがあると思います。

このようなツボ押し棒を使うと爪が長い女性でもやりやすいですよ。

また、歯ぎしりの大きな原因のひとつはストレスだといわれているので、
上記の3つのツボに加え、精神的な緊張をほぐすツボ、
精神安定に効くツボを刺激すると完璧だと思われます。

耳にあるツボ「神門(しんもん)」や「心(しん)」を、
綿棒でやさしく刺激すると緊張がほぐれて、リラックス効果が得られます。
手の平の真ん中にある「労宮(ろうきゅう)」や足裏土踏まずの真ん中にある
「心包区(しんぽうく)」も同じく ストレス解消に効果的なので、試してみてください。

さらに、歯ぎしりをしている人は、耳のうしろの骨にある「完骨(かんこつ)」や、
耳たぶの後側の凹み「えい風」に強いコリを感じる方が多いと思います。
この部分のコリをほぐして取り除いて解消するだけでも、とても楽になったと感じることができます。