女性に多いとされる足の変形、外反母趾
深刻なものだと、手術が必要になるケースもあります。

でも、手術となるとやはり気になるのが費用や入通院の期間
リハビリなども行う必要があるため、長引く可能性もあります。

今回は、外反母趾の手術についての話題を中心にお話しします。

外反母趾とはどんな状態?

外反母趾とは病名ではなく、足の親指が小指側に15°以上曲がっている状態を指します。
この外反母趾には5種類あります。

  1. 靭帯性外反母趾
    靭帯が緩んで親指の踏ん張りが利かなくなり、徐々に内側を向くことで起こります。
  2. 仮骨性外反母趾
    親指の付け根に衝撃が加わる歩き方をすることにより、
    付け根の骨が発達してしまい、その結果親指の角度が内側を向いてしまう状態です。
  3. 混合性外反母趾
    靭帯性と仮骨性が複合されて起こるもので、中年女性に起こりやすいです。
    どちらかの外反母趾が先に起こり、それに影響されて骨が発達したり、
    靭帯が伸びてしまっている状態です。
  4. ハンマートウ性外反母趾
    元々足の指が長いとか、
    小さい靴ばかりを履いていたなどで足の指が縮こまり、親指が変形して起こる外反母趾です。
    つま先(トウ)がハンマーのような状態になることからこう呼ばれます。
  5. 病変性外反母趾
    リウマチなどの病気、脱臼や骨折などのけがによって足が変形して起こります。
    手術以外では改善は困難とされ、手術をしても再発率が高いです。

このようにたくさんの種類がある外反母趾ですが、あまり痛みが無いからと放っておくと、
どれも歩き方や骨格に悪影響を与えるため、早めの治療が勧められます。

外反母趾の手術費用、入院期間

いざ治そうと思ったとき、
テーピングインソールなどで改善できないレベルまで変形していると、手術となります。
親指が過剰に曲がり人差し指の下に入り込む状態になると、手術となることが多いです。

外反母趾の術式はたくさんありますが、DLMO法という方法がとられるケースが一般的のようです。
手術費用としては、片足で15万円前後が相場ですが、
ここから保険適用となるため3割負担(4万5000円程度)+入院費用がかかります。

手術の方法は、親指の中足骨(足の甲に隠れている部分の骨)を切断して
ワイヤーで正しい形に固定し、矯正します。

入院期間は大変短く、軽度の外反母趾なら病院によっては日帰りも可能な場合もあります。
ただ、急いでいないのであれば2週間くらいは安静のため入院をすすめることが多いようです。

手術直後は特に激痛が伴うため、すぐに帰宅せずゆっくり過ごした方が良いと言われています。
時間がかかる手術ではありませんが、身体にとって楽な手術とは言い難いのがネックですね。

足の症状についてはこちらの記事もどうぞ♪

リハビリは完了までどれくらいかかる?

手術の翌日から歩けますが、しばらくは痛みを伴うため松葉杖での生活になります。

手術後2週間は安静にするのみですが、3週間目くらいからリハビリを開始します。
最初は少しの歩行のみに留め、徐々に増やしていきます。

その間、プラスチックの足底板などで足の形が正常に保てるようにサポートしながら、
少しずつ骨と運動能力を回復させていきます。

このようにリハビリを続けて、腫れや痛みが無く途中の検査でも異常が無ければ、
3カ月程度でリハビリ終了となります。

ですが、経過が悪い場合はリハビリをお休みするため完治が長引きますし、
合併症を引き起こしてしまうとそちらの治療に時間を要することになるため、
日常生活に戻れるのはもっと遅くなります。

外反母趾予防のためには

手術となるとこれほど大変な外反母趾ですが、改善や予防のためにはどんなことができるでしょうか。

まず、整形外科整骨院などでおすすめされているのが、テーピングです。

↑こちらのテーピングは、軽度の外反母趾を食い止め、改善させることができるそうです。
足の指に力が無い人は、普段からテーピングすることで予防にもなりそうですね。

市販のグッズとしては、専用のインソールサポーターなどがあります。

また、足の指の踏ん張りを鍛えるための器具などもあるようです。


この足ゆび元気くんは、足の指にほどよくストレッチが効いて、とても気持ちが良いそうです。https://twitter.com/magoorrr/status/13214038645?lang=ja


足の疲れにも効くとのことなので、立ち仕事の後などに使いたいですね。

外反母趾は放っておくと、将来の腰痛肩こりの原因にもなるそうです。
足元の健康は全身の健康に繋がるという言葉もあるくらいですから、
軽く見ずに早めに対策するようにして下さいね。