デング熱の症状で子供に発疹が出る事があります。
治療や予防方法とは、いったいどのようなものがあるのでしょうか。

代々木公園周辺から発したデング熱、症状としては風邪に似ているのが特徴なのですが、
発疹などが出るのもデング熱の特徴の1つで、大人と違って
体力的に弱い子供の場合、デング熱にはどのように注意すればいのでしょうか。

デング熱とは?

2016-01-07b

デング熱とは、デングウイルスを体内に持ったヤブ蚊によって感染する
ウイルス性の疾患のことをいいます。
東南アジアや南アジア、中南米諸国で多く見られ、
感染地域は中国南部や南太平洋諸島、アフリカにまで拡がっています。

デング熱の症状としては、蚊に刺されて感染してから発症するまでの潜伏期間は、約4~7日です。
いきなり38~40度の高熱が出て、頭痛や体全身がだるくなったり、
筋肉痛のような症状が現れるのです。
発熱は4~8日間ぐらい続いて、熱が下がるころに
かゆみを伴うハシカのような発疹が胸や手足に出てきます。

食欲不振や全身のだるさは、1~2週間ぐらい続いて、鼻血や歯肉からの出血、
生理出血の過多などの症状がでる場合もあるのです。

また、感染したとしても症状が全く出ずに自然と治るケースもあります。
デング熱の症状は、麻疹、風疹、腸チフス、マラリア、インフルエンザ、
髄膜炎、A型肝炎などの症状ととてもよく似ているので、
デング熱と確実に診断されるには血液検査が必要なのです。

血液中のデングウイルスIgM抗体は、発症してから4~5日で陽性になります。
一般的に言われていることとして、子供がデング熱に感染したとしても
デング熱に限って言えば大人ほど症状が重くなる可能性は少ないようで、発症から治るまでの流れも早いようです。

ですが、デング出血熱は子供に多く発症しやすい傾向にあるようなのです・・・

デング熱の治療方法

今現在、残念ながらデング熱に対する特効薬というものはありません。
治療方法としては、それぞれの症状に応じた対症療法が中心になり、
脱水症状の予防で水分補給や点滴などを行うこともあります。

熱を下げる解熱剤には、パラセタモール(アセトアミノフェン)を使うのが一般的で、
アスピリンは出血の傾向を強くする恐れがあるので絶対に使わないようにしましょう。

また、抗生剤は効果ないので使われません。

デング出血熱

デング出血熱とは、デング熱と同じデングウイルスに感染しながら、
デング熱とは違った重い症状が現れて、最悪の場合死に至ることもあるのです。
大人よりも子供(3~7歳)に多く発症する傾向があるので、
子供を連れての海外旅行は特に注意しなくてはいけないのです。

デングウイルスに2回目以降感染した時に発症しやすいと言われているのですが、
どのようなメカニズムでデング出血熱が発症するということは、まだはっきりとわかっていないのです。
デング出血熱の症状としては、熱が出てから2~7日後の熱が下がりかけているときに
気持ちが不安や興奮状態になり、汗をかいて手足が冷たくなります。

そして、高い割合で胸水や腹水が見られて、肝臓の腫大
(循環障害のため、脳や肝臓などの臓器が腫れている状態)なども見られるのです。
血小板の数の減少と血液が固まる時間の延長により、皮下出血や鼻血、
吐血、下血、血尿など、全身から出血してしまうのです。

重症化した例として、血圧が下がりショック状態(デングショック症候群)に陥ることがあり、
デング熱とは全く違った経過をたどるのです。

デング出血熱の治療方法

治療方法としては、まず脱水状態にならないように点滴をします。
血小板の減少度によっては血小板を輸血することもあります。
きちんとした処置がされなければ死亡率は15%にも上がるのですが、
集中治療によって死亡率は1%以下にまで下げることができるのです。

デング熱・デング出血熱の予防方法

今現在、まだデングウイルスの予防ワクチンは実用化には至っていません。
また、予防する薬もないので危険な地域に渡航するからと言って
予防接種をうけることもできないのです。

ですから、1番の予防方法は、蚊に刺されないように注意することなのです。
外に出かけるときは虫よけスプレーなどを使い
ホテルの部屋では蚊取り線香などを使うようにしましょう。
天然成分のものであれば、小さなお子様や敏感肌の方でも
安心して使用できますね。
ボディだけでなく、身の回りのものすべてに使えます。
くれぐれも水気に弱いものにはかけないように注意してくださいね!

補足 日本国内での感染

デングウイルスは、人から人へ直接感染することはないのですが、
蚊を媒体にして国内でも感染が拡がる危険性はあります。

今現在は代々木公園に始まり、過去にも長崎や神戸などで大流行した例もあり、
感染者が多い地域では要注意です。

最後になりますが、デング熱を媒介するネッタイシマカなどは都市部の熱帯環境に良く適応しており、
国内でも人の生活圏内で繁殖しています。
したがって、普段から蚊に刺されないことを心がけるようにしましょう。