デング熱の症状は、鼻水や咳が出るといった風邪によく似ている症状が見られる事があります
これってちょっと酷い風邪なんじゃ…デング熱ってもっとひどい症状だよね?

と風邪と勘違いしてしまう場合が結構あるんです。
では、デング熱はどんなものなのかを、今回は詳しく説明していきます。

デング熱とは?

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デング熱の原因はウイルスによるもので、4種類の型があり、
デングウィルスはデング熱を引き起こします。

デング熱に感染した人の中には、デング出血熱に進行する人もいます。
出血しやすい場所としては、鼻や歯茎、皮膚です。
感染した人の中には黒っぽい嘔吐や便が出ることがあり、
もしそのような場合は、胃や腸などの消化器官からの出血が考えられます。

また、デング熱に感染した人がショックを引き起こすこともあります。
これはデングショック症候群と呼ばれるものです。
デング熱は、症状や出血の状態によってデング熱、デング出血熱、
デングショック症候群と病名が変化します。

デング熱の症状

デング熱の症状として、38~40度の高熱、目の奥の痛み、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹です。
熱は5~7日間続くことが多く、急な発熱が続くときは、デング熱を疑うべきなのです。
感染した人の中には、熱が出てから3~4日目で熱が下がることがあるのですが、
逆に熱が上がってくることがあります。

このように、特徴的な症状を示すとは限らないのです。
デング熱風邪のような症状(鼻水、咳)、急な発熱、頭痛、目の奥が痛み、
筋肉痛、関節痛、食欲不振、腹痛などが出ることがあります。
発熱した後3~4日目より体に発疹が出て、手足や顔に広がります。

デング出血熱
デング熱と同じように発症するのですが、発熱した後2~7日目から
鼻や消化器官などの粘膜からの出血、血便などが症状が現れます。

デングショック症候群
デング出血熱の状態からさらに重症化した場合、出血や脱水がひどくなり、
体の中を流れる血液の量が少なくなり、血圧が下がるなど生命に関わる危険な末期状態です。
治療が遅れてしまうと、40~50%が死に至ると言われています。

デング熱の診断方法

診断方法としては、血液検査からデングウイルスの感染を確認することができます。
(血小板数、デングNS1抗原、抗デングIgG&IgM)きちんと確認するためには、
信頼できる医師のもとで検査してもらいようにしましょう。

デング熱の感染経路

感染経路としては、デング熱のウィルスを持った蚊(ネッタイシマカ)に刺されることによって感染します。
蚊の特徴は、体と足に白いしま模様があることです。
デング熱に感染している人を刺した蚊がデングウィルスを持ち、
その蚊が別の人を刺して、そこからデング熱の感染は拡がっていくのです。

人から人へ直接感染することはなく、蚊を通して間接的に感染するのです。

デング熱の治療方法

デング熱には、特効薬というものがはありません。
抗生物質も効果がないのです。

発熱や関節痛を和らげるための対症療法として、アセトアミノフェンを使います。

デング熱になった場合、自宅でも治療できる?

デング熱の多くは、自宅で治療することができます。
デング熱に感染したら、まず休息し、水分を多くとるようにしましょう。
そして、栄養価の高い食べ物をとることが大切です。

この中でも水分を多く取ることは、最も大事なポイントになります。
デング熱の発熱による脱水状態からデング出血熱や
デングショック症候群に進行する恐れが高くなってしまうからです。

死亡する可能性は?

デング熱で死亡する可能性は高くないのですが、デング出血熱や
デングショック症候群の場合は可能性が高くなります。

しかしながら、きちんと治療することでデング出血熱やデングショック症候群で
死亡する確率を減らし、完治することができます。
デング熱の中で最も危険なのは、デングショック症候群です。

デングショック症候群の症状は、激しいのどの渇き、皮膚の色が蒼白
もしくは手足が氷のように冷たくなる、だるい、ウトウトするなどがあります。

もし、このような症状がある場合は、早めに診察を受けるようにしましょう。

予防接種はあるの?

今現在のところ、デング熱の予防接種はまだ試験の段階なのでありません。

デング熱の予防方法は?

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予防方法としては、とにかく蚊に刺されないということです。
デング熱のウィルスを持つ蚊は、1日中人を刺す可能性があります。
蚊が1日の中で最も活発なのは日の出、日の入りの2時間前後ぐらいといわれています。

外出するときは必ず虫除けスプレーを。

小さなお子様にも使えるものを選べば、気兼ねなく使えます。

虫除けスプレー独特の匂いを嫌う子供も多いので
天然成分でできたアロマの香りがするものがオススメですよ。

蚊は空き缶などに溜まった水や竹の切り株に溜まった水でも発生するため、
蚊の繁殖を防ぐように水溜りを作らない環境を作ることも大事なポイントです。

  • 長袖・長ズボンの服装をする
  • 蚊取りマットなどを使い、蚊を胎児する
  • 寝るときは蚊帳を使う