夏場に起こりやすい汗疹ですが、冬も油断は禁物です。
汗疹ができた時は、どんな薬を使っていますか?
どうせならよく効く薬が良いですよね。

プロトピックアズノールなどなど、
汗疹に効くと言われている薬はたくさんありますが、今回はその効果などについてまとめてみました。

汗疹に対するプロトピックの効果

プロトピックという薬が汗疹に効くという噂がありますが、これはどうなのでしょうか。

プロトピックは皮膚の免疫系の働きを低下させる塗り薬で、
免疫反応を抑えることで痒みを止めることができます。
そのため、免疫の異常により皮膚に炎症が起こるアトピー性皮膚炎に処方されます。

これは非ステロイド外用薬ではありますが、一日の使用量が決められていたり、
塗っても良い部位とそうでない部位がはっきり分かれていたりなど、取り扱いに注意が必要な薬です。

その分、痒みを止める効果は大変高く、登場して歴史が浅いにもかかわらず、
アトピー性皮膚炎治療の現場ではよく用いられています。

副作用としては、塗った後のヒリヒリ感やほてり、
免疫力が低下することにより皮膚感染症が起こりやすくなることが挙げられます。

このような副作用があるため、プロトピックはアトピー性皮膚炎患者の汗疹には使われますが、
そうではない人の汗疹治療に使われることはまずありません。
ですから、家にあったからと安易にプロトピックを汗疹に塗るのはやめた方が良さそうです。

アズノールの効果は?

では、アズノールという薬はどうかというと、こちらは炎症を鎮め、殺菌作用もある薬ということ、
赤ちゃんにも使える優しい薬だということで、汗疹に処方されることがよくあります。

お肌に優しい反面効き目も穏やかなので、
ステロイド薬のように塗ってすぐにお肌がきれいになるような効果は期待できません。

ですが、副作用がほとんどないということから、
赤ちゃんに多い汗疹だけではなくおむつかぶれやその他の湿疹皮膚の保護などにもよく使われます。

ただ、軟膏タイプのアズノールはドラッグストアでは手に入りません。
市販薬ではうがい薬に同じ成分が含まれるものがありますが、こちらは汗疹には効果は期待できないようです。

病院では、皮膚科だけではなく小児科内科、外科でも取り扱っていることが多いです。
どうしても汗疹がひどくて……という時は、病院で診てもらうと良いですね。

汗疹についてはこちらの記事もご参考に♪

漢方の汗疹の薬は

漢方薬と言えば飲み薬だけではありません。
あせもに効く塗り薬もあるのです。

特に有名なのは、「紫雲膏」という赤い軟膏。

当帰や紫根をごま油や蜜蝋などに混ぜて作られます。
これは漢方薬に分類されますが、日本で江戸時代に作られた外用薬です。

この紫雲膏は汗疹だけではなく火傷、擦り傷、切り傷、しもやけなど、
様々な皮膚の症状に効くため、一家に一つ常備しておくと便利です。

使っている材料も口に入れても大丈夫なものばかりなので安心ですね。

ちなみに、紫雲膏はいくつものメーカーから発売されていて、
ドラッグストアでお手ごろなお値段で購入することができます。

食べ物から対策するなら

アトピー性皮膚炎から汗疹が起こっている場合は、
アレルゲンを含む食べ物を食べないのが一番ですが、そうではない人はどんな風に食べ物から対策すれば良いでしょうか。

まず、身体が火照って急激に汗が出やすくなる辛いものなどを食べ過ぎないこと。
そして、肉類を食べ過ぎると汗のせいで皮膚に炎症が起きやすいと言われているため食べ過ぎは厳禁です。

また、ニッケルやクロム、コバルトなどの金属が含まれる食品をたくさん摂取すると
汗に含まれる金属のせいで金属アレルギーになり、汗疹が悪化しやすいのだそうです。

ニッケルは玄米やおそば、ワインやチョコレート、牡蛎や鮭、海藻などに多く含まれます。
クロムはチョコレート、じゃがいも、玉ねぎ、香辛料などに多いそうです。
コバルトは豆やナッツ、キャベツやホタテに多いと言われています。

汗疹の痒さが尋常ではないという人は、自分の汗で金属アレルギーを起こしているかもしれません。
金属を含まない食生活に変えて様子を見てみてはいかがでしょうか。

まとめ

今はまだ寒い季節のため本格的に汗疹対策をしている人は少ないと思いますが、
年中暑い工場などで働いている人や汗っかきの人は、
薬を常備したり日常生活から対策しなければいけませんよね。

あまりにもひどい汗疹はやはり皮膚科へ行くのが一番ですが、
市販薬で何とか済ませたいという人におすすめの薬をご紹介します。

それは、「オイラックスPZリペア軟膏(第一三共ヘルスケア)」。

こちらは市販薬ですがステロイド外用薬のため、効果が高いと評判です。


どうしても病院に行く時間が割けない場合は、こちらを検討してみて下さいね。